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iPhoneに対応したグーグルのSIM「Google Fi」 その狙いは?

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グーグルがMVNOとして米国で提供しているSIM「Google Fi」がiPhoneにも対応したので注文しました。基本プランが20ドル、データ通信は1GBあたり10ドル。ローミングでも変わらないと極めてシンプルな料金ですが、他社と比べて特段安いわけではありません。では狙いはどこにあるのでしょうか

 日本を長く離れていると、色々とわからないことがたくさん出てきます。筆者の名前に掛けたわけではありませんが、浦島太郎状態です。ニュースなどで情報として知ることはできますが、実感がわかなかったり、街の雰囲気、料理の味などはわかりません。

 ネットのメリットは長く日本を離れていて十分に体験している一方で、割と早い段階でその限界も見えてきます。ケータイ世代で育った筆者としては若干期待外れな部分もあったわけですが。なので、ここ最近の日本の話、ぜひ色々教えていただければうれしいです。

Sprint+T-mobileの合併への反発も見られる米国
日本の状況を考えると、それは理解できる!?

 さて、日本では携帯電話料金に対する政治からの値下げ圧力がかかり、これに屈する形でNTTドコモが値下げを発表するなど、2019年はもう少し安く、生活必需品となったスマートフォンを使うことができるようになるのかもしれません。スマホを使っていない人はどうなるんだろう? 電波を使っているとはいえ、民間のビジネスに介入する姿勢ははなはだ疑問ではありますが。

 一方米国では、本連載でもしばしば取り上げているT-Mobileが、ソフトバンク傘下のSprintとの合併について、2019年中頃に完了するという見通しが出る中、消費者団体など13の団体が、この合併に対して、消費者利益の観点から異を唱えています 。

 業界1位、2位のVerizonとAT&Tを加えた「4大キャリア」体制が構成されている米国において、3位と4位のキャリアが合併することで3大キャリアとなり、モバイルサービス間の競争が損なわれる懸念が示されています。長らく3大キャリア体制が続く日本では、政府に言われるまで値下げしないほど競争状態が失われている状態で、なんとも耳の痛い話ではあります。

 その一方で、T-MobileとSprintは、4G LTEの成功によって、米国が世界のモバイルビジネスの中心になった点を強調し、5Gの素早い普及が自国の利益になることをアピールしています。T-MobileとSprintが持つ周波数は、たしかに、5G時代の効率的なネットワーク構築に役立つことが期待されており、彼らの言い分もまた理解できます。

 そうした様子をよそに、シリコンバレーベースのテクノロジー企業は、着々と次世代ネットワーク環境について取り組んでいました。その1つが、Googleが先週発表した新しい自社のモバイルサービスです。

Google Fiに改名した自社ブランドのモバイルサービス

 Googleはこれまで「Project Fi」と呼ばれる自社ブランドのモバイルサービスを展開していました。扱いとしては日本の格安SIMと同じように大手キャリアから回線を借りる、いわゆるMVNOに該当します。しかし特定キャリア1社ではなく、T-Mobile、Sprint、US Cellularの3社から回線を借り、最も速度が早い電波を自動的に選択して通信をする仕組みになっています。

 従来はGoogleブランドのAndroidスマートフォンしか利用できませんでしたが、他のメーカーに拡大し、さらにiPhoneでも利用できるようになりました。料金は通話とSMS無制限の20ドルを基本として、あとはデータ通信が1GBあたり10ドルで使った分だけ増えていきます。また課金は10ドル/1GBで行なわれますが、1.8GBしか使わなかった場合、18ドルで済むという仕組にもなっています。

 早速筆者もGoogle FiのSIMを取り寄せてみました。届き次第、また写真も掲載したいと考えています。

 Google Fiについては、iPhoneに対応した点は大きいかもしれません。専用のアプリを導入し、プロファイルを書き込むことで複数の電波を切り替えながら利用する仕組みを実現することになるはずです。

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Source: 週刊アスキー

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