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登録から内定まで最短1日、士業の転職を変えるヒュープロが資金調達

士業・管理部門に特化した転職支援サービス「最速転職 HUPRO」を運営するヒュープロは1月28日、XTech Venturesを引受先とした第三者割当増資により6000万円を調達したことを明らかにした。

調達した資金をもとにプロダクトのさらなる機能拡充と、エンジニアを中心とした人材採用の強化に取り組む計画。今回のラウンドはヒュープロにとってプレシリーズAという位置付けで、同社はこれまでウェイビーやコロプラネクスト、数名の個人投資家より資金調達を実施している。

ITを活用して士業や管理部門の転職をスピーディーに

ヒュープロの主力サービスである最速転職 HUPROは税理士や公認会計士などの士業と、経理・財務や法務など管理部門の人材に特化した転職支援サービス。ITを活用しながら転職フローの効率化を進めると同時に、マッチングの自動化などを行うことでサービス名の通り“最速転職”をサポートすることを目指している。

大まかな仕組み自体は転職サイトと同様だ。転職を希望するユーザーがアカウント登録をした後に気になる求人をチェックし、選考に進む。ただ各ユーザーにはエージェントがつくため、立ち位置としては「転職求人媒体とエージェントの中間のような存在」(ヒュープロ代表取締役の山本玲奈氏)だという。

特に士業や管理部門の転職に関してはまだまだレガシーな側面が多いのか、従来の転職サービスでは登録後にエージェントと対面での面談が続き、膨大な数の求人を紹介されるなど内定までに時間がかかるケースも少なくない。

最速転職 HUPROの場合は数分でユーザー登録が済み、公開されている中で興味のある求人があればそのまま申し込むことが可能。職歴や学歴などのプロフィールを入力しておけば、その情報をもとにマッチング率の高い求人を絞ってレコメンドしてもらうこともできる。

そのほかキャリア相談や条件交渉のサポートなど、エージェントとのやりとりを電話やオンラインで実施する「クラウドエージェント」機能や、面接アポイントメントの自動化機能などを搭載。ユーザーにとっては従来に比べて時間や場所の制約を受けずに支援を受けられる点がポイントだ。

サービスのローンチは2018年の4月。現在までに延べ1200名を超えるユーザーが利用していて、非公開も含めると登録企業数は約3000社に上る。

山本氏の話では企業と転職者双方にとって1番価値を感じてもらえているのがスピードとのこと。過去にはエントリーから面接アポイントメントまでが最短5時間、会員登録から内定まで最短1日で完結した事例もあるという。

直近では、よりスピーディーな転職を支援するべく転職者向けの「職務経歴書のカンタン作成機能」や「内定通知書・内定承諾書をクラウド化する機能」のリリースも予定。職務経歴書の作成は転職者にとって1番時間的な負担がかかる作業であり、この工程が電車の中でも10分でサクッと完結できるような機能を開発中だ。

また内定通知書の作成や承諾するための捺印、スキャンデータや紙を送る作業など一連のフローは企業にとっても転職者にとっても面倒な作業になっている。これについては4月を目処に労働条件通知書に関する規制が緩和されるため、それに合わせてクラウド上で内定通知書の作成と送付に対応し、ワンクリックで内定承諾できる機能を提供していく方針だ。

将来的には士業全体のプラットフォーム化目指す

左からヒュープロ代表取締役の山本玲奈氏、XTech Ventures共同創業者の手嶋浩己氏

最速転職 HUPROはまだ始まってから1年も経っていないサービスだが、運営元のヒュープロ自体は2015年の11月に設立されてから約3年が経過している。

もともと代表の山本氏は学生時代に弁護士を目指していたそう。そんな時、予備校に入学するための資金稼ぎも兼ねてビジネスプランコンテストに参加。そこから上場企業内で子会社を立ち上げるプロジェクトに関わる機会も得るなど、徐々にビジネスの方向へとシフトしていった。

自分で創業したヒュープロでは当初は営業代行事業をメインにしていたが、山本氏自身が以前から取り組みたかったという士業の領域で自社サービスを手がけることに。最初は学生が士業事務所や企業の管理部門でアルバイトやインターンができる「ヒュープロアシスタント」からスタートし、初めての資金調達も経験した。

並行してエージェント業も展開する中で税理士事務所で働く40代のシングルマザーから受けたキャリア相談がひとつの転機となり、最速転職 HUPROが生まれたのだという。

現時点の最速転職 HUPROはまだまだテクノロジーを活かせる部分も多く、マッチングアルゴリズムの改善や上述したスピーディーな転職を支える新機能などにこれから取り組んでいく計画。ニーズが顕在化していて「いろいろとチャレンジできる余地がある」という考えは山本氏だけでなく、今回単独で出資したXTech Ventures共同創業者の手嶋浩己氏にも共通する。

「士業の領域はスキルの明確化がしやすいので、特にオンラインで進めやすく(従来の工程を)スキップできる余地が大きい。加えて士業特化のエージェントがあるなど、市場やニーズがあることも明確。全く新しい概念というわけではないかもしれないが、テクノロジーを活用することで掘れる井戸はたくさんあり、その一歩目が最速転職 HUPROだと考えている」(手嶋氏)

まずは最速転職 HUPROに注力するが「ゆくゆくは士業全体のプラットフォーム化に向けて新たなサービスを展開していくことも計画している」(山本氏)という。

Source: TECH CRUNCH

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