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パナソニック「S1」「S1R」ファーストインプレッション:良くも悪くも前時代的

特集「僕らがカメラを欲しがるのは、インターネットのせいだ」

  • 2019.02.14 20:00
  • 武者良太
パナソニック「S1」「S1R」ファーストインプレッション:良くも悪くも前時代的
Photo: 武者良太

平成が終わろうとしているタイミングで、一眼レフを思わせるボディ&レンズをリリースするとは。それも、ミラーレスはちっさいよ! というメッセージを送り続けてきたパナソニックが。

2月14日のバレンタインデー。たくさんの新作が発表された日にもなりました。パナソニックからはフルサイズミラーレスの「S1」「S1R」がジャパンプレミア。(いまのところは)最後発のフルサイズミラーレスシステムになるとあって、注目度の高いカメラボディです。

高画素機の「S1R」と、写真も動画もいけるという触れ込みの「S1」

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Photo: 武者良太

2つのモデルの見た目はいっしょ。違いはどこにあるのでしょうか。

まずはセンサー。S1Rは4730万画素で常用ISO100〜25600・拡張ISO51200​のセンサーを用いています。S1は2420万画素で常用ISO100〜51200・拡張ISO204800​です。

動画はともに、フルサイズ初の4K60pに対応。撮影可能フォーマットはS1のほうが多く、有償ですが 4:2:2の10bit撮影やLog撮影にも対応する様子。なおクロップはS1Rが1.14倍でS1は1.58倍のSuper35mm。HDRが撮れるのもS1のみとなるとはいえ、この差は悩みどころ。

あとは価格。S1は31万4000円前後S1Rは46万4000円前後。…高い!

大きく重いボディはなんのため?

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Photo: 武者良太

S1/S1Rを握ると、その大きさに驚きます。感覚としてはD8xxやEOS 5D系のボリューミーさ。重さも本体のみで898g(S1R)と肉薄しています。

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Photo: 武者良太

同時に発表された3本のレンズのうち2本がヘビー級です。LUMIX S PRO 50mm F1.4は955g・28万5000円。LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.は985g・21万円。キットレンズとしても使われるLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.は680gで16万円。

しかもグリップがでかい。手袋2XLサイズの僕でもでかい。グリップ奥にあるファンクションボタンが押しにくすぎる。なんだこれ、よほど手の大きな人をベンチマークとしたのか、手袋つけた状態の大きさをイメージしたのか。

くわっ。これ、誰が使うのだろう。

その答えは発表会のプレゼンから感じとれました。何度も、S1/S1Rはプロユースのカメラなのだとアピールしていたんですよ。

従来のフルサイズミラーレスは、長くて重い超望遠レンズを駆使する方から小さくて軽い、という声が寄せられていました。ミラーレスは構造上小さくできますが、レンズ側が大きくなるとフロントヘビーでハンドリングが悪くなります。

同時にリリースしたレンズもF1.4の50mmで1kg近いものに、望遠よりのものが2本。24-105mmは広角もいけるしハーフマクロな撮影もできるとはいえ、600g台で充実の重みがあります。

具体的なレンズロードマップは明かされませんでしたが、スポーツカメラマンにアピールする長くて重いレンズが出てくるのでしょう。その母艦として、ガタイのいいボディにしたのでしょう。

はっきり、書く。スマホ世代における標準域の、35mmや28mmくらいの焦点距離が好きな身としては、大艦巨砲主義がもう一度きたかのような印象を受けます。

手にすると、頼りたくなるキモチが

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Photo: 武者良太

そういうものだ、とキモチを切り替えながらS1/S1Rをにぎってみると、いいんですこれが手ぶれ補正も強力(本体で5.5段、レンズ込みで6段)ですが、特に70-200mm F4 O.I.S.だとホールドしやすいからフレーミングもラクだし、余計なブレも抑えられそう。

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Photo: 武者良太

G9 PROみたいな形状ではなく、ストーンと落ちたかのようなグリップは疑問がありますが、それでも重くて長めのレンズをつけたときのバランスがいい。

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Photo: 武者良太

これは24-105mm F4 MACRO O.I.S.使用時のカットですが、これ、ハイレゾショットなんですよ。拡大すると普通に撮った1枚のカットよりもシャープで、あれ、もしかして手持ちハイレゾいけちゃうのでしょうか

なおハイレゾショット使用時の解像度はS1が9600万画素S1Rは1億8690万画素になります。ケタ間違っていません。

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Photo: 武者良太

縦位置撮影を考慮した3軸チルトモニターも使いやすいものでしたし、

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Photo: 武者良太

メニューも見やすく把握しやすく、カスタマイズの自由度も高い

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Photo: 武者良太

このISOボタンにポッチつけているのもウマくない? ファインダーのぞきながらでもボタンの位置と機能を把握しやすくしているんですよね。

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Photo: 武者良太

レンズによって絞り輪があるとかないとか、クラッチ式のフォーカスリングになっているとかないとか、組み合わせるシステムによって操作性が大きく変わりそうなところはあるけど、“重くてデカい”モノとしては、よくできていますコレ。

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Photo: 武者良太

個人的にはAFにも注目したい。鳥類、いぬ科、ねこ科にも対応するんですって。動物撮影が好きな方、いかがでしょうか。

信心が試される時

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Photo: 武者良太

近年のルミックスは、ハンディカム系のムービーカメラを駆逐したGH系の印象が強いです。いちはやく30分以上の動画撮影に対応していたり、シネカムに比類するほどのLog撮影ができたりと、動画撮影時の自由度の高さで人気ですよね。

反面、写真撮影向けとして作られたGシリーズ、GXシリーズは地味感ありました。G9 PROとか本当に素晴らしいカメラなのですが、値落ちの速さをみるに覇権は取れなかったことがわかります。

そして新たなS1/S1Rです。動画撮影用としてはGH5Sに劣る(ハイビットレートのモードがないし、クロップはある)ことから、処理速度が足りなかったなどの理由がありそう。またローエンドの組み合わせでも40万円を大きく越える新システムで、静止画にチャレンジするというのは厳しいところがあるんじゃないかな、と感じてしまいます。

フルサイズの4K60p、強力な手ぶれ補正、超高解像なハイレゾショットなどの機能で、どこまで新たなユーザーを獲得できるか。そしてソニー、キヤノン、ニコンと戦える存在となれるのか。今年繰り広げられるこの1番、見逃せません。

Source: パナソニック

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Source: GIZMODO JAPAN

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