未分類

「シャッター音を消したい」「真上から撮りたい」 iPhoneの標準カメラにはない機能を備えたアプリ

連載
» 2019年02月24日 13時00分 公開

iPhoneの標準カメラアプリは結構便利になった。でも、シンプルすぎるがゆえに物足りないこともある。そこで、シーン別に使うと便利なアプリを紹介する。

[荻窪圭,ITmedia]




 Appleって、昔から標準アプリはできるだけシンプルに、難しいところはこっちでやるからあなたたちはややこしいこと考えなくていいのよ、的な作り方をしてくるのが通例である。当然、カメラアプリも可能な限りシンプルな作り。

 だから、そこをフォローすべく、たくさんの高機能カメラアプリが登場してきた。

 でも、最近のiPhoneのカメラってよくできていて、わざわざ高機能カメラアプリを使う必要ってあるのか。

 まあわたしは基本的に標準カメラアプリを使ってるのだけど(ロック画面からも起動できるし)、それでも時々カメラアプリが必要になる。

 どんな時にどんなアプリを使っているのか。紹介するのである。

音を出したくないとき

 一番多いパターンがこれかな。シャッター音を出したくないことって、結構多いと思う。

 シャッター音の鳴らないカメラアプリの筆頭は、無料の「Microsoft Pix」。Microsoft純正のアプリで、音は消せるし、画質もいい。ただMicrosoft独自の画像処理で絵作りを行うので、純正カメラアプリとは違うテイストの写りになることも。また撮影してから再生可能になるまでちょっと時間がかかる。

Microsoft Pix
Microsoft Pix。カメラアプリ「Microsoft Pix」。実にシンプルなアプリで基本的にはカメラ任せで画質は上々


シャッター音が消せる
設定で「シャッター音」を消せるのがうれしいところ

 Microsoft Pixはちょっと動作が重いけれど、アプリ自体が非常にシンプルなので無音で撮りたいときに一番おすすめ。むしろ、並み居る高機能アプリがシャッター音を消せない中、なぜMicrosoft Pixは無音にできるのか、そっちの方が気になるわ。

 その他、「OneCam」や「StageCamera Pro2」など、無音で撮れるアプリは他にもあるが、無料でシンプルってことでMicrosoft Pixを筆頭にあげてみた。

電子水準器を使いたいとき

 純正のカメラアプリで「グリッド表示をオン」にしたとき、真下を撮ろうとすると、中央に「十字」が表示される。2つの十字が重なる角度に調整すれば、完全な真下を撮れるというわけ。

 これ、実は便利。書類を撮るときや料理を真上から撮りたいときに使える。たぶん書類の撮影用に用意されているんじゃないかなあ。

純正カメラアプリ
純正アプリでは、真下を向けたときだけ、電子水準器が現れる。白と黄色の十字を一致させると真下となる(iPhoneが地面と水平になる)

 この機能はiPhoneが持つ「ジャイロ(角速度)センサー」を使って傾きを検知してるんだけれど、このセンサーを“真下撮影専用センサー”にしてしまってはもったいない。

 今どきのデジタルカメラはたいてい、水平を取るための「電子水準器」を持っている。風景や建物を撮るとき、これがとても便利。iPhoneでも、ちゃんと水平に保ってこういう被写体を撮りたいじゃない。iPhoneでも電子水準器が使えたらいいよね。

 ということで、サードパーティの高機能カメラアプリには、たいてい電子水準器機能が備わっている。

 その中でも面白いのが「Halide」というアプリの電子水準器。グリッドの中央の四角が水準器になっていて、iPhoneが傾くとそれに合わせて一緒に傾くのだ。ぴったり合うと黄色くなる。

 演出としてはなかなかよい。

Halide
Halideアプリの画面。3分割グリッド線の中央部が電子水準器(線が細いのでわかりづらいけど)。これがグリッド線と重なると水平が取れていることになる

 「Obscula」や「Camera+ 2」も、Halideアプリと同じような電子水準器機能を持っている。

 Obsculaでは、中央に横棒の水準器が表示され、水平になると水準器のバーが長くなって、一瞬だけiPhoneが震えて水平であることを教えてくれる。

Obscula
Obsculaアプリの画面。中央の水平線がまっすぐになるとバーが長くなる。操作系のデザインがユニークなのもポイント

 ただ、これらのアプリは「水平方向」しかみてくれない。完全な“真正面”から撮りたい(=上下左右ともパースをつけたくない)ときには物足りない。

 このようなときに便利なのが、水平垂直の両方に対応しているアプリ。「ProCam6」と「ProCamera.」。両者ともに名前が似ていて紛らわしいので注意。

 ProCam6は、3分割グリッド線の真ん中が左右の傾き、両側が上下の傾きを示す。一方、ProCamera.は半透明の円が水準器。垂直も水平もぴったり合うと中央の十字線が緑色になる。

ProCam6
ProCam6アプリの画面。中央部で傾いてるのが左右の傾き、両側にある線が上下の傾き(カメラを少し上に向けているので下の方に線がある)


ProCamera.
ProCamera.アプリは、半透明の黒いマルが目印。前後左右両方とも真っすぐになると、中央の十字線が緑色になる。十字線はセンターを合わせたいときも便利

 これらの中で、カメラを真上や真下に向けても水準器を使えるのはProCamera.だけ。天井画を撮るときとかにうれしいかも。

真上や真下も取れる
ProCamera.でカメラを真上や真下に向けると、電子水準器が中央に現れて、水平垂直を教えてくれる

 ってことで「電子水準器対決」(そんな対決、普通はしませんが)の勝者は前後左右真上真下全部に対応してくれる「ProCamera.」。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

連載
» 2019年02月24日 13時00分 公開

[荻窪圭,ITmedia]




デュアルカメラを明示的に切り替えたい

 アウトカメラがデュアル構成のiPhoneは、広角カメラ(メインカメラ)と望遠カメラをという構成なのだが、標準カメラアプリではどっちを使うかはアプリが自動判断している。

 「2x」をタップしても、ある程度暗いときや被写体が近い場合は望遠カメラではなくて広角カメラのデジタルズームが使われる仕様となっているのだ。

 でも。どっちを使うか明示的に切り替えたいこともある(たぶん。たまに)。そのときこそ、サードパーティのカメラアプリの出番。今回紹介しているアプリは、どれも「1x」「2x」(あるいはそれに該当するボタン)をタップすると、明示的に広角カメラと望遠カメラが切り替わる仕様となっている。

 ProCamera.は、メニューから「Dual」を選ぶこともできる。そうすると純正カメラアプリと同じ挙動になる。

ProCamera.の設定画面
ProCamera.は、カメラ画面の「1x」「2x」で広角カメラと望遠カメラを切り替えられる。メニューから「Dual」を選ぶと、純正アプリと同じ動作になる

RAWで撮りたい

 多くの高機能カメラアプリは「JPEG」や「HEIF」に加えて、「RAW」データでの撮影が可能だ。

 デジカメの世界でいうRAWデータは、撮影したときの「生のデータ」のこと。iPhoneで撮った写真はJPEGかHEIFで保存されているが、RAWデータはこれらのデータを生成する“前”の元データということになる。

 RAWのままだとファイルサイズが大きいものの情報量が豊富で、特にホワイトバランスを決定する前の色情報が残っている。だから、よりシビアに色を調節したいときに都合がいい。

 まあ実際には、RAWだからといって何でもできるってわけでもないし、しっかりした「現像アプリ」を使わないと「JPEGやHEIFで撮った方がマシ(≒自動的に加工された写真の方がキレイ)だった」ってこともあるので万人向けではない。

 けれど、例えばAdobeの「Lightroom CC」を使ってJPEG画像で同じような編集をしてみるとこんな違いが出る。

 分かりやすい所で、「ホワイトバランス」ものを。

 白熱灯系の照明下で白いものを撮ると、照明の色に引っ張られて、全体的にオレンジ色っぽくなる。これはこれで照明の雰囲気が残ってて良いのだが、白いものは白く撮りたいってこともある。

元写真
加工する前の写真

 そこでLightroom CCを使って、RAWデータとJPEGデータでそれぞれホワイトバランスを修正してみることにする。

 RAWで撮ったものは、きれいに白いものを白く補正できる。

RAW補正
RAWで撮って補正したもの。ファイル拡張子「DNG」は、Adobeが開発したRAWフォーマットを示す

 続いて、JPEGで撮ったものを補正。JPEG化した時点でホワイトバランスがその色に固定されちゃうので、後から補正しようとすると色成分が足りなくて望んだ色にならない。

JPEG補正
JPEGで撮影したものを補正。青成分が足りないのできれいな白になってくれない

 ここで使ったLightroom CC、実はカメラ機能も持っていて、これがなかなか優れている。RAWで撮るなら、最初からLightroom CCのカメラ機能で撮っちゃうのが良いかと思う。

Lightroom CC
Lightroom CCは高機能カメラアプリとしても良くできている。水準器も使えるし


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

連載
» 2019年02月24日 13時00分 公開

[荻窪圭,ITmedia]




「フォーカス」と「明るさ」を別々に合わせたい

 標準カメラアプリでは、撮りたい所をタップするとそこに「フォーカス」と「明るさ」の両方を合わせてくれる。

 これはこれで便利なんだけれど、時にはそれぞれ別にしたいことがある。「フォーカス(ピント)を合わせたい被写体がやたら白い(あるいはやたら黒い)」とか、そこに明るさ(露出)まで合わせられるとちょっと困るときだ。

 ProCamera.アプリなら、ドラッグすることで両者を別に設定できる。黄色い枠が明るさ、緑の枠がフォーカスを示していて、別々に設定できる。それぞれを長押しすると、ロック(固定)することもできる。

ProCamera.ProCamera.は緑の枠がフォーカス、黄色い枠が露出

 Camera+ 2も同様に、フォーカスと明るさを別に指定可能だ。

Camera+ 2
Camera+ 2も、フォーカスと明るさを別指定できる

 いずれにせよ高機能カメラアプリならではの機能だ。

で、どのアプリがいいの?

 と、いくつかのカメラアプリを使ってみたのだが、最後に個人的なおすすめ(というか自分が普段使ってるカメラアプリ)を。

 一番使うのは、何だかんだで標準カメラアプリ。だって、ロック画面からすぐ起動できるし、「スマートHDR」がけっこう賢くて、大抵の場合はそれで撮ってちょっとレタッチすればOKなのだ。難点はシャッター音がうるさすぎること。連写時のけたたましさは筆舌に尽くしがたい。

 次に良く使うのは、無音で撮りたいとき用のMicrosoft Pix。高機能カメラアプリとしてはProCamera.かLightroom CCを使っている。

 水平や垂直をちゃんと出して撮りたいときは、ProCamera.を使うといい(特に真上や真下はあとから補正するの大変だし)。RAWで撮るならLightroom CCのカメラ機能かな。RAW現像機能を持ってるカメラアプリもいくつかあるけれど、本気でやるならLightroom CCが最強だ。

 とりあえずわたしのiPhoneに入ってるカメラアプリをチェックしてみたけれど、他にもスゴいのがあるかもしれないので見つかったらまたいずれ。

 ちなみにわたしのホーム画面のカメラアプリフォルダはこんな感じ。実際によく使うのはProCamera.、Microsoft Pix、Lightroom CCに落ち着いた。

3つかな
でも実際に使うのは最上段の3つに落ち着いた

 使わないアプリは消せば良いのだけど、この手のアプリって競い合っててアップデートするたびに進化し、ときどき逆転したりするのであなどれないのだ。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Source: IT総合情報

Most Popular

To Top
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。