未分類

突然ですが、海外の美容アイテムの黒歴史を紹介します

  • 2019.03.30 18:00
  • Gizmodo US – Whitney Kimball
  • [原文]
  • Rina Fukazu
突然ですが、海外の美容アイテムの黒歴史を紹介します
Image: FPG / Archive Photos / Getty Images

科学的根拠がなかった時代の恐ろしさよ…。

これまでギズモードではさまざまなガジェットを紹介してきましたが、今回はセルフケア系ツールに注目してみたいと思います。

わたしは90年代の洋画によく出てくるアナログな発明品づくりに没頭している人たち(『グレムリン』の主人公ビリーの父とかまさに)が個人的に好きなのですが、以下のリストにはそれに近いような、遠いような…シュールでデンジャラスな美容アイテムが登場します。

ストレートはダサかった時代のパーママシン (1906)

190320beautygadgets2
Image: 1908 advertisement from The Ladies Field

「美」に対する考え方は、時代とともに変わりゆくもの。いまから100年以上前にあたる20世紀前半のロンドンでは、動きのないストレートな髪型はあまり好まれていなかったようです。

そんな時代のパーマは、髪の根元近くからあてるスタイル。水酸化ナトリウムで髪を柔らかくして、真鍮ローラーを使いながら温めます。

所要時間はざっと10時間ほどで、お値段はなんと当時の5ポンド(現在の約8万円ほど)。「自然なウェーブヘアと区別がつかない」パーマとして、 1906年の新聞広告で紹介されていました。

安全性を保証する記載があるいっぽう、発明者であるCharles Nestleさんが妻となる女性の髪を完全に焼き焦がしてしまったとする情報も残っていたほか、パーマをあてた人もかけた人も火傷を負う事態から客が怖がり、勇気とお金のある女性のみが試したといいます。

190320beautygadgets3
Image: Miller / Getty Images

ところがやがて客層は中流階級にも広がり、1915年にはアメリカ全土に美容サロンをオープン。デバイスは改良されるも火傷の件数がゼロになることはなかったようです。

…が、発明者は1928年の時点で300ドル(現在の4500万円ほど)の儲けを明らかにしていました。彼の功績は結果的に、テクノロジーの発展と女性の人生を豊かにしたとして称えられたのだそう。

爆発的ヒット!初代・えくぼメーカー(1930年代)

1936年、映画『テンプルのえくぼ』(原題:Dimples )に登場した女優E. Isabella Gilbertさんのえくぼに全米が憧れた時代、このガジェットが誕生しました。えくぼメーカーはその後、何年ものあいだアメリカ全土で人気が留まることはなかったそうです。

このツールをめぐっては発がんの可能性を指摘しはじめる専門家もいたようですが、真偽のほどは明らかではありません。

写真はこちらを参照。

失礼にも程がある…”美人測定器”(1932年)

190320beautygadgets5
Image: FPG / Archive Photos / Getty Images

見た目もなかなかですが、コンセプトもぶっとんでいる”美人測定器“。目視ではなかなか確認できない”欠陥”を明らかにするという、現代では絶対にあり得ないツールが映像業界を筆頭に流行った時代があったようです。

販売元であるマックスファクター当時定義した”欠陥”とは、理想的な顔の比率に矛盾するものだそうで、たとえば目は眼球の幅1つ分だけ離れていることや、鼻と額の長さは同じでなければならない…など、人の個性をガン無視したもの。0.00ミリ単位でもズレていたら、メークアップアーティストが化粧でなんとかするという使い方がされたそうです。

イリノイ大学でジェンダーなどを専門とするMimi Thi Nguyen助教授は、こうした顔つきの”正しさ”を計測するツールについて「法律から美容に対する考え方まで、1920〜1930年代のアメリカを形づくる白人以外の人種の人々の優劣を決めつけるようなしがらみ」だと指摘しています。

Beauty Museum(現ハリウッドミュージアム)のアシスタントキュレーターは、1991年刊行の『The San Francisco Examiner』「マックスファクターが意図したのは、完璧な顔ではありません。ただ、完璧な比率を発見したのです」と、コメント(たいしたフォローになっていない感が否めません…)。

「酸素不足が本来の美しさへ」誤った考え方から誕生したヘルメット(1941)

190320beautygadgets6

「スキューバダイビング風のヘルメットを被って、酸素が欠乏した状態になると、生まれ持った美しさを再起できる…」

1941年3月Popular Scienceで掲載されたアイテムは、山を登ったり飛行機で空を飛んだりしたときと同じ”効果”をもたらすとして紹介されていました。ちなみにヘルメットに小さな窓がついているのは、”施術中”に読書ができるように、とのことだそうです。ほかのメディアでは紹介されていなかったこともあり、どうやらあまり普及しなかった模様です(よかった…)。

軽い電気ショックを与えるアンチエイジング機器(1960年代後半)

190320beautygadgets7
Image: Times (of Shreveport, Louisiana) April 14 1968

金属製ボールで覆われた電気かみそりに似たデバイスは、顔面に軽い電気ショックを与えて筋肉を緊張させることで、しわや二重あごを解消するというもの。当時約70ドル(現在で5万円以上)という高級嗜好のアンチエイジングアイテムです。

ところが、1970年には虚偽の誇大広告などの理由からFDA(アメリカ食品医薬品局)によって商品が押収され、ある医者はしわを悪化させると証言、さらに継続して使用することで神経損傷を引き起こす可能性があると裁判所は主張していました。

大ヒット→大転落。痛すぎる脱毛器(1986)

190320beautygadgets8
Image: New York Magazine, 1990

「回転する金属が毛根を巻きつけて、絹のような滑らかな肌を2週間保ちます…」

1986年にリリースされた脱毛器「Epilady」は、発売から2年で3億4千ドル以上(現代で8億円以上)という売上を記録した爆発的なヒット商品となりました。…が、1990年夏には破産申請という顛末を迎えることに。背景としてクリスマスシーズン前の製造過多、「耐えがたい痛み」を訴える消費者からの相次ぐ返品に対応しきれなくなったようです。

若返りフェイスマスク(1995)

190320beautygadgets9
Image: Amazon.com

1995年、カイロプラクティック治療師であるGeorge Springerさんがスパ経営者の集まりに持参したプロトタイプ。当時の値段は395ドル、現在でいう7万円程度の商品です。

「お顔のエアロビクス」としてメディアに掲載されたこのマスク、”12種類”あるという顔のゾーンを中心に軽い電流(あれ、ついさっきも見たような…)を伝導させながら筋肉マッサージしてくれるのだそう。

190320beautygadgets10
Image: The Gazette, March 24, 2000, Montreal

テレビショッピングや大手小売チェーンのTargetなどの販売経路を確保するも、2000年にはFDAが「マスクは安全でない」と警告状を出し、「認可なしに販売し続ければ違法だ」とまで主張する事態に。

翌年には販売許可が降りるも開発者は引退、突如として広告が消え、公式ページのリンクは無効になり、さらにFDAの記録もなし。現在はAmazonで中古品が見かけられる状態になっているようです。

“世界初”のスマートヘアブラシ(2017)

190320beautygadgets12
Image: L’Oréal

時代は、テクノロジーが発展した2017年。ロレアルのヘアケアブランドであるケラスターゼが仏電気機器メーカーのWithingsと手を組んで開発した世界初スマートヘアブラシ

乾燥や痛みなど、髪の状態に関するデータを収集して髪の置かれている環境をアプリで分析してくれるというもの。…なぜか? プレスリリースによれば、髪の質を点数化するなど毎日の髪のとかし方の効果やおすすめのケラスターゼ製品を紹介できるため…だそう。

ところがこの製品、CESで発表されるも、じつは市場に出回ることはありませんでした。ロレアルに問い合わせたところ、顧客や専門家の意見を取り入れたうえでの判断だったようです。

いつの時代も美への追及は果てしなくて、それにテクノロジーとビジネスの要素が交わると、ときに複雑なものが生まれるみたいです。ビューティーガジェットの世界は奥深い…!

Source: GIZMODO JAPAN

Most Popular

To Top
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。