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新型「AirPods」を試す 第1世代から何が変わった? 音質はどう?

レビュー
» 2019年04月13日 06時00分 公開

Appleが3月末に発売した新型「AirPods」を実際に使ってみた。連続通話時間が伸びた他、接続スピードが向上し、「Hey Siri」の音声コマンドにも対応する。アップデートした部分を中心に、実際に使って気づいたことをお届けしたい。

[井上晃,ITmedia]





AirPods
Appleのワイヤレスイヤフォン「AirPods」(第2世代)

 Appleが3月末に発売した新型「AirPods」を実際に使ってみた。同機は新たに「Apple H1」ヘッドフォンチップを搭載。連続通話時間が伸びた他、接続スピードが向上し、「Hey Siri」の音声コマンドにも対応する。本記事では、こうしたアップデートした部分を中心に、実際に使って気づいたことをお届けしたい。

 AirPodsはAppleが提供する完全ワイヤレスイヤフォンだ。初代AirPodsは2016年末に発売されており、2年強を経て登場した今回のモデルは第2世代に相当する。初代と比べて外見の変化こそほぼないが、搭載するヘッドフォンチップは最新の「Apple H1」に変わり、性能面が改善されている。連続通話時間も最大1.5倍に延長された。

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「AirPods with Wireless Charging Case」のパッケージ


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Wireless Charging Caseは正面にインジケーターがある


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イヤフォンの外観は第1世代と変わらない

 直販価格は、ワイヤレス充電非対応の充電ケース「Charging Case」との組み合わせが1万7800円(税別、以下同)、Qi対応の充電ケース「Wireless Charging Case」との組み合わせが2万2800円だ。初代AirPodsが1万6800円だったので、本体で+1000円、Qi対応充電ケースで+5000円分、値段が上がっている。

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「Wireless Charging Case」はQi規格のワイヤレス充電パッドに対応

 平置きのワイヤレス充電器を既に持っている場合には、充電ケースまでワイヤレスでそろえることで日々の管理が快適になるだろう。しかし、こうした充電器を持っていない、あるいは持っていても傾きのついたタイプの場合には、無理に高い組み合わせを選ぶ必要はない。「Charging Case」とのセットを選んだ方が、追加で必要となる周辺機器を含めて5000円以上節約できる。

新AirPodsの「音」は普段使いなら十分満足できる

 新型AirPodsのフル機能を使用するには、デバイスのOSを最新にアップデートする必要がある。サポートするバージョンは、iOS 12.2以降、watch OS 5.2以降、macOS 10.14.4以降、tvOS 12.2以降だ。ケースの裏にあるボタンを長押しすることで、AndroidスマホなどともBluetooth機器として接続できるが、Siriの操作は行えない。

 またiOSやMacの場合、一度AirPodsとペアリングすれば、他のデバイスとペアリングし直すことなく接続デバイスを切り替えられる(詳細は後述)が、これもAndroidでは利用できない。

 iOS端末と接続する場合、端末のそばでケースを開くと、ペアリングを促す画面が表示されるので、指示通り操作すれば簡単に初期設定が完了する。

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初代を使ったことがあるアカウントでは、「〜のAirPods #2」というデバイス名で登録される

 肝心の音質だが、第2世代のAirPodsは最大音量がやや上がった印象を受けた。曲によってはMAXだと耳が痛くなるほど。その分作品や、シーン、好みに応じて音量の微調整が行いやすく、表現力は豊かになったといえる。

 音作りは初代と同じくフラットで、高音から低音までバランスよく表現されている。筆者はApple Musicのストリーミングでジャズのプレイリストを聴いてみたところ、弦楽器の摩擦音まで聞こえる十分な解像感を感じたし、高音域も伸びやかだった。

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音質は良い。しかし、音楽ゲーム向きではない

 ちなみに、ゲームプレイ時の遅延も30%改善されたという。ただし、いわゆる「音ゲー」ジャンルのアプリをいくつかやってみたが、素人の筆者でも若干の遅延を感じた。普通のアクションゲームなどでは全く支障はないが、リズム感が求められるゲームとの相性はまだ良くないと思う。


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» 2019年04月13日 06時00分 公開

[井上晃,ITmedia]




接続切り替えは確かに快適になった

 第2世代のAirPodsは、接続先の切り替えが最大2倍速くなったというので、これも検証してみた。

 一度接続を済ませれば、AirPodsをケースから取り出して耳にはめるだけで自動でペアリングが完了する。第1世代と正確に比べたわけでないが、このスピードもかなり速かった。

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右耳に装着したらすぐ「ブォン」と音が鳴り、左耳に付ける前に既にペアリングできてしまっていることも多かった

 AirPodsを片耳だけ装着していて、後からもう片方の耳に装着するといった場面では、すぐに両耳での視聴に切り替わる。こちらは装着して約2秒。音が不自然に途切れることもない。

 iPhoneで聴いていた音楽から、iPadでの動画視聴に切り替えるといった場面では、コントロールセンター内の操作でAirPodsの接続先を素早く切り替えられる。

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コントロールセンターの「ミュージック」の領域をプレス(3D Touch非対応端末では長押し)して(写真=左)、画面右上のアイコンをタップする(写真=右)


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この画面で、AirPodsを選択するとペアリングが実行される

 こうした接続機器の切り替えには、第1世代のAirPodsでは10〜13秒くらいかかっていた。しかし、第2世代では4〜6秒ほどで接続が切り替わる。MacBook Proとの切り替えも検証したが、同じく4〜6秒程度だった。複数のApple製品を使っている人にとって、この差はかなり使用感を向上させるはずだ。

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macOSでAirPodsを使うには、「システム環境設定」の「Bluetooth」画面から「メニューバーにBluetoothを表示」を有効にしておくと、画面上部のアイコンから素早く接続が行えて便利だ。また、iTunesでは、ウィンドウ内にあるメニュー(赤枠で明示)からも切り替えが行える


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» 2019年04月13日 06時00分 公開

[井上晃,ITmedia]




Hey Siri対応は家事との相性抜群

 最後に、新AirPodsはSiriで操作しやすくなったことを紹介したい。旧モデルもダブルタップによりSiriを起動することができたが、新モデルでは新たに「Hey Siri」コマンドに対応した。これによって、両手がふさがるような家事をこなす際に、AirPodsがかなり便利になった。

 例えば、キッチンで料理や洗い物をしながら、Apple Musicを再生したり、TVerやYouTubeで動画を流したりするとしよう。この際、端末のスピーカーから音を出していると、フライパンで調理する音や、蛇口から水が流れる音でかき消されてしまい、なかなか楽しめない。しかし、AirPodsで再生していると、コンテンツの音がちゃんと聴けるのだ。

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「Hey Siri」が使えると、家事の手を止めずに、汚れた手で触ることなく端末を操作できる

 マイクの集音でも似たようなことがいえる。iPadやiPhone自体もHey Siriに対応しているが、調理や皿洗いの音のせいで「Hey Siri」を言ってもなかなか反応しないのだ。しかし、AirPodsのマイクは口元に近いので「Hey Siri」をちゃんと拾ってくれる。実際に、水道を流しつつ、両手でじゃぶじゃぶと食器を洗いながら「Hey Siri、音量を少し下げて」と言った操作が行えた。大きな声を出す必要もない。

 部屋の中にiPhoneを置いたまま、ベランダに出て洗濯物を干すといった場合にも、活躍するだろう。両手がふさがったままでも「Hey Siri、次の曲」というように操作できる。

 AirPodsは、耳を密閉しない構造上、音楽を聴きながら周囲の音も拾える。固定電話の着信音や、玄関のチャイム、家族からの呼びかけなどを聞き逃す恐れも少ない。小さい子どもがいる家庭では、サイズ的に誤飲に注意を払う必要があるが、それ以外は基本的に安心して使えるはずだ。

 新AirPodsは、見た目の変化こそ少ないが、使い勝手は確かに1000円分以上よくなっていると思う。完全ワイヤレスイヤフォンが気になりつつも、まだ試したことがないiPhoneユーザーは、ぜひこの機に購入を検討してみるといいだろう。


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Source: IT総合情報

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