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有人飛行のスケジュールに影響するか? SpaceX「クルー・ドラゴン」の無人テストで「異常」な事故発生

有人飛行のスケジュールに影響するか? SpaceX「クルー・ドラゴン」の無人テストで「異常」な事故発生
Image: NASA/AP

爆発炎上です。

先週土曜日の午後のこと、SpaceXの商業用カプセル「クルー・ドラゴン」のひとつが、ケープ・カナベラル空軍基地でのエンジンテストの途中、発射台にて予期せぬトラブルに見舞われたとflorida todayが報じています。

そこにはオレンジ色の噴煙が立ち昇る写真が掲載されており、不確かな情報ですが、「カプセルは大破した」とも報告されています。

テストを行なった理由

Spaceflight Nowによると、発射台付近にいた作業員たちが爆発音を聞いたと伝えています。怪我人の報告はありませんでした。そしてflorida todayは、SpaceXの広報担当がいくつか発表した内容を報じています。そこにあるのは主に、「無人カプセルがどのように事故を起こしたか?」という詳細報告よりも、「テストを行なった理由」についてでした。

「本日早い時間、SpaceXはフロリダ州ケープ・カナベラルの第一発射台にて 「クルー・ドラゴン」のテスト機で一連のエンジンテストを実施しました」「初期テストは成功をもって完了しましたが、試験台で行なった最終テストにて、異常が発生しました」とSpaceXは声明を出しています。

「当社のシステムが厳格な安全基準を満たしているかの確認と、飛行前に今回のような異常を検知することがテストを行なう理由です。我々のチームはパートナーであるNASAのチームと連携して、調査作業を行なっています」

そしてNASAのジム・ブリデンスタイン長官がTwitterにて声明文を投稿し、こちらでもどうして彼らがテストをしたのかについて言及しています。

NASA has been notified about the results of the @SpaceX Static Fire Test and the anomaly that occurred during the final test. We will work closely to ensure we safely move forward with our Commercial Crew Program. pic.twitter.com/yE2J5yGzA7

— Jim Bridenstine (@JimBridenstine) 2019年4月21日

NASAとSpaceXのチームは、フロリダにあるSpaceX第一発射台で実施した、ドラゴン搭載スーパー・ドラコ・エンジンの静的燃焼試験で起こった異常の評価を始めています。これこそがテストする理由です。私たちはそこから学び、必要な調整と安全性を高め、商業乗員輸送計画を進めます。

SpaceXより、最終テストの最中に起こった静止燃焼試験の異常について、結果が報告がありました。我々は密接に協力し、商業乗員輸送計画を安全に進めます。

Business Insiderには、解像度は低いものの、カプセルが爆発する映像が掲載されていました。SpaceXは、それが土曜日の映像だと認めたのですが……どうやらソースとなったTwitterから削除されてしまったようです。残念。

一度ISSとドッキングした機体だった

Spaceflight Nowの記事によると、この事故は「脱出エンジンのテスト」を行なっているときに起きました。「クルー・ドラゴン」には通常飛行のための「ドラコ」エンジンと、緊急脱出用の8つの「スーパードラコ」エンジンが備わっています。後者のテストということですね。以前行なわれていたテストの様子はこちら:

Video: SpaceX/YouTube

Los Angeles Timesは、今回異常をきたした機体が、今年の初頭に国際宇宙ステーションと自動ドッキングした機体であることを確認した、と伝えています。またこの無人カプセルはメンテナンスされた上で「打ち上げ中の緊急脱出のテスト(無人)」に使用される予定だったのですが、今回のような静的燃焼試験をその前段階としてパスする必要がありました。

今回の事故が、SpaceXによる有人打ち上げ計画と、その依頼者であるNASAの有人宇宙船技術の開発計画「商業乗員輸送開発」のスケジュールにどのように影響を与えるかは定かではありません。NASAはスペースシャトルの引退により、宇宙への人員輸送能力を失っており、それ以来ロシアの有人宇宙船ソユーズを借りて宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに届けてもらっていました。

有人テストは元々延期だった

ただSpaceflight Nowによると、「クルー・ドラゴン」の有人飛行テストは今回の事故が起きる前から「どうやら9月後半か10月前半に変更されそうだった」とのこと(もともと7月25日以降に予定されていた)。そしてSpaceXは現在、その有人飛行テストのために別のカプセルを作っているそうです。

常々お伝えしていますが、NASAはBoeing(ボーイング)社とも有人カプセル「CST-100 スターライナー」を飛ばす計画でも手を組んでいます。ですが彼らは、4月に行なう予定だった無人テスト飛行の予定を、8月に延期する予定になっています。やはり有人飛行ともなるとより一層、さらなる安全性が求められるのでしょうね。

Source: florida today, Twitter (1, 2), Spaceflight Now, Los Angeles Times, Business Insider, SPACENEWS(1, 2)

Source: GIZMODO JAPAN

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